「あたたかい心、平和を望む心、感動して涙がとまりません」「世界中の人たちに観てもらいたい」「日本人のほこり」、映画「荒野に希望の灯をともす」上映会では500人が鑑賞し、感動の声をよせました。「子どもの平和広場」「写真で見る交野の戦争戦跡」、「平和のメッセージ」、「ピースコンサート」、「はだしのゲン」上映にも100人をこえる方が参加、このとりくみに多くの市民から共感と期待がよせられました。参加された方の声を紹介します。
実行委員長 佐々木協二さんのあいさつ
そもそも中村医師が用水路建設の活動を始めたキッカケは何だっただろうと思って調べますと、1983年のペシャワール会の発足と同時にパキスタン、アフガニスタンで流行していたらい病の治療を始めたことだったようです。当時は治療薬もなくたいへん苦労されたようです。日本でも差別され強制隔離されていたのです。この治療活動で得た地域住民の信頼が用水路建設、農業事業をスタートさせる礎になったとのことです。本日の映画はその内容を記録したものです。
交野市長があいさつ
本日は交野平和展に招待していただき光栄に存じます。私も当日券を買いました。
日本も戦後79年になり、平和憲法のもとに暮らしていますが世界的にはロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのガザでのジェノサイド等許されるものではありません。交野市として看過できないので意見を表明しています。平和展もそれに貢献していると思います。
北陸新幹線は地下水を守れなくなります。京阪バスの運行が減らされるている現状ですが、交野市は2億5000万円を支出し、運転手の確保等支援したい、安全と安心の街づくりにむけてがんばります。
感想より
96人の方から感想文を提出していただきました。平和展が終わってからもFAX・メールで感想文が届いています。全員載せられませんが、掲載可の方の一部を紹介します。
★映画の上映会を開催していただきありがとうございました。命を大切に、一番大事です。武力でなく、困っている人を助けることが平和には必要という言葉に、その通りだと思いました。何が自分にできることはないかと考えるきっかけになりました。
★とても感動しました。命の大切さを基礎に現実にあれだけのことを成しとげるエネルギーを持たれていることに驚きと感謝で涙涙です。あらためて、生き方について考えさせられました。いい映画を見せていただきありがとうございました。
★感動で涙が止まりません。暖かい心、平和を望む心に感銘を受けました。土木技師として水の大切さを私も深く感じています。NPO「道請負人」の一員としてミャンマーで道づくりに携わり、その後、浄水施設建設に移った時の気持ちを改めて思います。クーデターでミャンマーに今は行けませんが、また、ミャンマーに戻り浄水施設の建設に行きたいと思った。中村氏の足元にも及びませんが微力でも彼に続きたいと思います。
★平和展にふさわしい映画でした。中村哲さんの働きがよくわかり、感動しました。何事にもあきらめず信念を貫ぬかれた中村哲さん、惜しい人をなくしたこと残念でなりません。武器を鎌にかえて・・・とても印象深い言葉でした。
★自然と人間、平和を身をもって行動された中村哲さんに敬意と尊厳の念で一杯になりました。中村さん人間としての生き方を私たちに示して下さっていると感じました。私も平和への一助を考え行動してみたいと思います。
★私は今の今まで「平和とは戦争のないこと」と考えていました。でも「荒野に希望の灯をともす」の映画で人が皆食べて生きられることという一面を知りました。
★改めて中村さんの偉大さを教えていただきました。何十万人の命を救ったのでしょう。命が一番大事です。武器も軍隊もいりません。世界の為政者に伝えたい!交野平和展の今回の企画ありがとうございました。
★よくぞこれだけの映像が記録されていたものだと思いました。そして、それを一つの映画にしたのは大きな事だと思います。惜しい人を亡くしてしまいました。以前に福岡で中村哲医師ご本人の講演を聴きました。そのとき会場でアフガンの女性たちの袋物やマスコット人形の販売がありました。大変でしょうが、そんな企画もあればうれしいです。企画・準備ありがとうございました。中村さんの書籍があれば購入したい。
★さばくがあんなにきれいになるなんておもいませんでした(小3年)
★世界中の人達に観てもらいたい映画です。戦争が他国のことではない現状の今、このドキュメント映画はアフガニスタンの人だけでなく世界に平和を!の希望を示してくれる内容が網羅されていて感動しきりでした。平和とは戦争がないだけでない。自然に依存している私たち人間は人との争いをやっている場合ではない。大自然と折り合いを付けながら人と助け合って、人と依存し合って生きる!この地球に生まれてきた喜び、幸せをどの人も味わってたくましく生き、次世代へバトンをつなげていく役割があると思った。
★すごい!日本人の誇りです。私達も世界に目を向け、そして、恵まれた日々の生活に感謝したいと思います。水を自然をもっと大切にしたいと思いました。今、私に何ができるかじっくり考えます。
平和願う多彩な展示と企画
初日の交野平和展は8月16日(金)、交野ゆうゆうセンター多目的ホールを会場にして行なわれました。毎年の平和展の企画に、今年は新たに「子どもの平和広場」や「祝園弾薬庫」展示パネルを追加しています。
戦争体験記(先輩からの伝言)には、4人の方から協力をいただき、300人の方が手に取って読んでいただいています。
日本の国はふたたび戦争しないと固く誓いました 戦争反対心より訴えます ウクライナでの戦争を終わらせましょう ガザでの戦闘を停止させましょう
初めての企画 子どもの平和広場
「子どもも大人も平和について考え、家庭でもおしゃべりできたら」「親子で気軽に楽しく参加して」と願ってもうけた子どもの平和広場。
おはなしグループKIRARAの中島さんや被爆2世として手づくり紙芝居活動しておられる住井さんたちのご協力のもと、たくさんの方に参加していただいています。
デジタル紙芝居や絵本、写真の鑑賞、折り紙作りや願い書きなど親子連れで楽しんでいただきました。参加者から「たくさんの絵本があり、もっとゆっくりと読みたかったです。子どもが座ってよめるスペースがあり良かったです」「住井さんの話に引き込まれました。いろいろな機会を設け住井さんの話をききたい」
実物の展示や平和のメッセージ
交野の戦争戦跡の写真や、祝園弾薬庫のパネルの前には、とぎれることなく参加者がきて、スタッフに質問します。一番多い質問は私市植物園です。
「私市の植物園は、もとは満蒙開拓団の訓練道場でした。ここから満州へ向かった開拓団と青少年義勇軍4155人が大陸にわたりました。終戦直後、集団自決などで多くの命が奪われました」とスタッフが説明をします。
折り紙のアサガオの花に、”ガザ侵攻止めよ””9条を守れ”と、それぞれの思いをメッセージに書きます。
「身近な所に、こんなに戦争にかかわりのあるものがたくさんあったなんてびっくりです。私市植物園が訓練道場とは知りませんでした。祝園のミサイル弾薬庫もそうです。『知らない』ということは本当に怖いです。多くの人にもっともっと知らせたいです」との感想がよせられています。
「 平和を願ってみんなで歌いましょう」 交野うたう会が、「夏の思い出・翼をください・ヒロシマのある国で・折り鶴・ふるさと・青い空は・長崎の鐘」を会場いっぱいの参加者といっしょに歌います。
映画「はだしのゲン」に多くの方が食い入るように観て、「長い間、観たかった『はだしのゲン』を見られてよかった」と感想をよせています。
毎年平和展を開催していますが、濃い内容となりました。
申し入れと宣伝を徹底
8月16日(金)~17日(土)、交野市ゆうゆうセンターで、交野平和展、「荒野に希望の灯をともす」上映会を成功裏に終えることができました。
この平和展は、交野革新懇が呼びかけをおこない、2月に第一回実行委員会を開催し、今年の企画、成功のための手だてを決めてとりくんできました。
交野市の後援、交野市教育委員会の後援、かたの広報への掲載、市内公営掲示板へのポスター貼りだし、自冶会のビラ回覧、交野市や近隣市公共施設へのポスター貼り出しと置きビラ、教会への申し入れ、小学校の下校時の子ども向けのビラ配布、駅頭配布を通じ、チケット購入とともに問い合わせの電話も多数よせられ、当日参加者から「広報みた」「自冶会回覧板でみた」と、初めて参加される方が相当数占めました。
平和展実行委員会のみなさんの奮闘と努力が実り600人の参加がありました。私たちは、平和展をとりくんだ意義を実感することができ、平和展を通じてふれあった多くの人たちと平和な社会をつくっていくため、今後もがんばっていきます。
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