交野革新懇2024年度総会
交野革新懇は、9月22日、2024年度総会を開催しました。
総会では、活動報告と今後のとりくみ、会計と監査の報告があり、役員紹介しました。会場から4人が発言し、議案を全員の拍手で採択しました。交野革新懇は、平和展を大成功させるとともに、専門部を確立して活動の強化をはかり、ニュースも継続発行してきました。今後の前進と飛躍を誓いあう総会となりました。
総会後、長瀬文雄さんから「PFASを通じて環境問題を考える」のテーマで講演がありました。
あいさつ 清田俟子代表世話人
今の世界が、第三次世界大戦へと突き進んでいるようで、爆撃で大勢の人が亡くなり、建物は破壊され、街が瓦礫の山となり、無惨な姿で見ているだけで私たち自身も心が痛くなります。
ドキュメント映画「荒野に希望の灯をともす」の中村哲先生は、戦火の中、信念を持って35年の歳月をかけて、人々といっしょに用水路をつくり、荒野を、砂漠を緑の大地に、実り豊かな緑の大地につくりあげました。
私たちも本当の平和は、武器や武力では決して得られないことを再認識したく思います。中村哲先生は「戦争をしている暇はない、敵も味方もいっしょになって、国土を回復する時だ」と言われていましたが、アフガニスタンを世界に、国土を地球と置き換え「世界は戦争をしている暇はない、敵も味方も一緒になって地球を回復する時だ」と言いたいと思います。
今年は世界でも日本でも選挙の年で、大きな転換点を迎えていると言われています。交野革新懇がますます重要な役割を持ってくると思われます。みなさまといっしょに子どもたちのために戦争のない未来を、地球をつくっていきましょう。
交野革新懇の活動報告と提案
立花勝博事務局長は、この一年の活動のおもな特徴として、650人をこす参加のあった交野平和展のとりくみをあげました。
交野平和展のとりくみ
交野革新懇がよびかけ、2月の早い段階に多くの団体が結集する実行委員会を開催、毎年実施してきた内容に加え、「子どもの平和広場」、全国で感動をよんでいる映画「荒野に希望の灯をともす」上映など、例年より大きな催しになっているため、「これまでやったことがない大きなとりくみにしていこう」と、実行委員会で意思統一して進めてきました。
これまでやったことがない初めての手だてとして、交野市、交野市教育委員会の後援、近隣行政区(枚方市・寝屋川市)の公共施設へのポスター貼りだしと置きビラ、中村哲先生のスタートがキリスト教海外医療協力会であったため、交野市のすべての教会、学童疎開を受入れた寺などに申し入れました。7割の自冶会でビラが回覧され、公営の掲示板へ大量のポスターが貼り出されました。
「子どもの平和広場」の成功のため、小学校下校時に子ども向けビラ配布などをとりくみました。このような宣伝効果による、チケット購入と問い合わせの電話も相当数よせられました。初めて平和展に参加された方に聞くと「自冶会の回覧板でみた」「掲示板でみた」「広報でみた」と宣伝効果大、平和展実行委員会のみなさんの努力が実りました。平和展終了後、感想文・アンケートが96人からよせられ、ニュースなどへ掲載可の方を訪問しました。「ぜひ平和展は続けてほしい」「なんでも協力します」と積極的な声がかえってきています。この中で、全国革新懇ニュース3部と交野革新懇会員4名が増えました。
交野革新懇ニュースの継続的発行と革新懇の組織的拡大
毎回地元の方が登場し、大きな役割をはたしている交野革新懇ニュースの継続発行をすすめてきました。のべ113名の地元の方が登場され、その内の60%の方が全国革新懇ニュースを購読、会員を結ぶニュースになっており、交野革新懇運動の前進に大きな役割を担っています。やむを得ない理由で購読中止もありましたが、活動の中で結びついた人に世話人・事務局で購読を訴えたりして、なんとか全国革新懇ニュースの最高時部数を維持しています。
専門部活動のスタート
今年は交野革新懇活動強化のための専門部体制の確立をはかり、いくつかの専門部で活動のスタートをきっています。ホームページでは、”HP見ました。スキル高いですね”など、会員からの声がよせられています。
会員相互の交流と社会的認知が広がっています。交野革新懇ニュース係は、地元の方の記事あつめをしていただきました。
地方自冶を守り、住民こそ主人公の市政へ
市民共同の力で山本市政が誕生して2年、この間小学校低学年の30人学級実現など、市民の要望が実現し、喜ばれています。
山本市長は、維新府政、国にモノがいえる首長として重要な役割をはたしています。今後、公共交通の確保充実をはじめ、市民参加のまちづくりを発展させていきましょう。
会計報告・予算提案(塚本明子さん)、会計監査(門田滋さん)の報告を確認
会費は団体・個人とも100%納入されています。団体会費3000円、全国革新懇ニュース併読の会員(B)は2000円、会員(A)のみは1000円です。交野革新懇の活動を支える大事な財政となっています。次回の総会までA・B合計で150人の目標を持ってとりくみます。
2024年度交野革新懇世話人の紹介
佐々木協二代表世話人から、2024年度交野革新懇世話人と役員体制が紹介されました。世話人25名です。
2024年交野革新懇世話人
- 新居 琴 元大阪青山大学非常勤講師・おおさか生研代表
- 岡本光子 元大阪市職員
- 金居雅俊 前交野市職員労働組合副委員長
- 勝田由美 元小学校教諭
- 清田俟子 清田医院理事長
- 久保徳広 共同保育所理事
- 久保俊雄 元高校教諭
- 坂野光雄 元日本共産党交野市会議員
- 坂野玲子 交野わくわく科学館主宰
- 佐々木賢治 交野青年革新懇事務局長
- 佐々木協二 元銀行員
- 立花勝博 元団体役員
- 塚本明子 新婦人交野支部常任委員
- 綱本美喜子 元銀行員
- 長尾嘉夫 元交野市PTA会長
- 西村茂樹 元交野市職員
- 西村幸久 元コープきんき事業連合常勤幹事
- 波田哲弘 元介護支援専門員
- 広瀬栄一 化学一般米山化学支部委員長
- 藤村義博 元交野市教育次長
- 掘田佳穂 元小学校教諭
- 堀 元平 元米山化学工業株式会社取締役
- 宮崎邦彦 元中学校教諭
- 門田 滋 枚方・交野民主商工会副会長
- 若松富士男 元高校教諭
役員体制
- 代表世話人 清田俟子
- 坂野光雄
- 佐々木協二
- 事務局長 立花勝博
- 新居 琴
- 勝田由美
- 久保俊雄
- 塚本明子
- ○西村幸久
- 堀田佳穂
以上7名事務局 ○印新規
- 会計 塚本明子
- 会計監査 岡本光子
- 会計監査 門田 滋
また、これまで世話人であった梶本博子さん、南郷達史さんが今回退任されます。二人には大変お世話になりました。
会場からの発言
佐々木賢冶さん(交野青年革新懇事務局長)
こんにちは、交野青年革新懇事務局長の佐々木賢治です。よろしくお願いします。
交野青年革新懇が発足して一年がたちました。交野青年革新懇でこれまで、バーベキューや星のブランコ散策で交流をはかり、交野グリーンニューディール講演会おこない、断熱建築などで省エネを行い、その工事を交野で行う事で雇用を促進し、脱炭素目標をクリアして、気候危機問題を解決する手段の一つを学びあいました。
その他では、会員の職場改善の相談にのり、施設の理事長と話し合い、本来の権利であるがとりにくい介護休暇を取得することができました。また、交野青年革新懇は、京都や神戸の青年革新懇さんとも交流をはかり、大軍拡、大増税について話し合うなどの合同企画、枚方中宮平和ロード戦跡めぐりなどをおこなってきました。
青年革新懇の交流はその後、名古屋、神奈川、香川へと広がり、zoomによる忘年会も開催しました。今後も深めあいお互いに活動を高めていきたいと思っています。今は、11月30日と12月1日に全国革新懇主催で京都で行われる、地域、職場、青年革新懇全国交流会で行う企画の一つで、青年革新懇野活動の進め方はどうすればよいかなどを全国のみんなで学ぶ方法などを話しあっているところです。
交野青年革新懇でもこれを機に、さらに多くの全国の青年革新懇と交流し、気候変動や、PFASなどの環境問題、仕事、政治、教育問題にとりくんでいきたいと思います。
坂野光雄さん(交野革新懇世話人代表)
交野市に近い精華町・京田辺市にまたがる陸上自衛隊祝園分屯地は、戦前から弾薬庫となっています。
防衛省は、その祝園弾薬庫に、昨年度から大型の弾薬庫を8棟つくることを決定し、建設を進めています。2020年に岸田内閣が安保3文書を閣議決定し、敵基地攻撃能力の保有・大軍事拡大を方針とし、南西諸島をはじめ自衛隊基地にミサイル配備を進めています。祝園の大型弾薬庫には、全長9m、飛距距離1000㎞の12式対艦誘導弾能力向上型が保管されるとも言われています。
祝園弾薬庫は1940年に、枚方市禁野弾薬庫の大爆発を受けて、祝園に移転しました。交野のすぐ隣に大型弾薬庫が建設されるという事態に、戦争する国に進んでいることが実感されます。「祝園ネット」の署名にも、ぜひ協力お願いします。
波田哲弘さん(交野市の公共交通の充実を求める会事務局長)
京阪バス廃止まであと半年という短い期間ということもあり、現路線の維持が最優先の課題となりますが、交野市の地域公共交通を充実させていくためには、引き続きとりくみを強化していく必要があります。
その際、「交通権」を意識することが大事だと考えます。移動するということは、買い物に行く、病院に行く、仕事に行くなど、日常生活を送るうえで必要不可欠なことであり、人間として人生をゆたかにするためにも移動は大切な役割をはたします。「交通権」は、まだなじみが薄い権利ですが、「国民の移動する権利」ということで、根拠となるのは憲法25条、13条、22条です。
先日の交野市議会でも、さらがい議員の質問に対し、市の担当者は「交通権を認識している」という答弁をしました。バス廃止の問題を「不便になるなぁ」とか「バスに乗らないから関係ない」とかではなく、人権の問題としてとらえることが大事だと思います。
たとえば、今日の総会に参加するために、知り合いの車に乗せてもらって来たという方もおられるかと思います。国民の権利を保障する責任があるのは、国であり自治体です。公助、自助、共助でいえば、車に乗せてもらうのは共助にあたります。移動する権利を保障する責任は友人にではなく、国や自治体にあるという観点を持つことが、バスの問題を含め、地域公共交通のとりくみをしていくうえで大事だと思います。
革新懇の三つの共同目標の二つ目に「日本国憲法を生かし、自由と人権、民主主義が発展する日本をめざします」とあります。交通権も人権の一つであり、本日の総会に参加されたみなさんも、地域公共交通の問題を「交通権の実現」として関心を持っていただき、ぜひ、運動に参加していただければ、と思います。
新居 琴さん(交野革新懇世話人)
多くの地域の民主団体の方が参加し、平和展実行委員会を開催し、とりくんできました。交野市、交野教育委員会の後援を得られたことが効果的でした。公共施設のポスター貼りや置きビラなど、ほとんどが快く引き受けていただきました。
自冶会の回覧など積極的にとりくみました。ポスター貼り出しや駅頭ビラ配布の時に対話がたくさんできました。「あ、中村哲さん、用水路作ったひとでしょう」「高齢だから、先にチケットは買えないけれど、当日は元気で、友だちを誘っていくわ」「ピースコンサートも聞きたいわね、楽しみ!」中には、ハイキング帰りの方が、「中村哲さんのドキュメントなら、さそって見に行くわ」「今ほど平和が脅かされているときはないから、あなたたちのやっていることはすごく価値があるとりくみ、成功を祈っているよ」などと声をかけていただき、とても励みになりました。対話された方は全員が参加され、激励されました。
初日の「戦争時の実物展示やパネル展示」の前には、とぎれることなく参加者がいて、「私市植物園が訓練道場とは知りませんでした。祝園のミサイル弾薬庫もそうです、知らない、ということは本当に怖いですね、もっと多くの人に知らせたいです」の感想も。
初めて設けた、子どもの平和広場、地域で活躍されている方たちの協力を得られ、デジタル紙芝居やたくさんの絵本、写真の鑑賞、折り紙作りや平和の願い書きなど親子づれで楽しんでいただきました。交野うたう会のピースコンサートも会場いっぱいの参加者といっしょに歌いました。はだしのゲンは、前列のこどもたちが、真剣に見入る姿が印象的でした。映画は長い列ができる大盛況でした。
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