PFASを通じて環境問題を考える

くらし

革新懇総会の後、「PFASを通じて環境問題を考える」のテーマで長瀬文雄さんの講演がありました。

わかりやすい講演に参加者うなづく

PFAS (ピーファス)というのは有機フッ素化合物の総称で、0.5㎎で25メートルプ―ルが危険になるくらい毒性の強いものです。人体への影響は腎臓ガンや前立腺ガン、潰瘍性大腸炎、流産のリスクなど多岐にわたります。

Pファスの中でもPフォアというのが、最も毒性がありテフロン加工のフライパンや水をはじく傘など日用品に広く使われています。その使用量は規制されておりアメリカでは1リットルあたり4ナノグラム以下としているが、日本は50ナノグラムでアメリカの10倍以上となっています。

全国で50ナノグラムを超えているのは近畿一円と東京、茨城、千葉などです。中でも大阪摂津市のダイキン工業淀川製作所のPフォア製造化学プラントからの排出量は全国一で26000ナノグラムを水路にたれ流していました。これを取り除くのはPフォア吸着活性炭を使用しますが、それを集めた産廃業者が大阪全般でたれ流していました。

そこで、水道水や地下水などの調査を国や自治体が調査する必要があります。「大阪PFAS汚染と健康を考える会」をたち上げ、運動をすすめていくことが報告されました。

PFAS 日常的に広く使われている

・油 や水をはじく特性からテフロン加工の雨具の傘、レインコート、水をはじくカーペット、汚れにくいソフア、防水スプレー

・ハンバーガーなどのファストフード食品、油がしみない包装紙

・フッ素系農薬や多種類開発商品、スマホ、よくすべるアイロン、こびりつかないフライパン

 このように、私たちは直接的にはPFASを含む製品から、間接的には環境中PFASに汚染された水や食品を介して、体内に取り込んでいます。

ダイキン淀川製作所から大気・水・土へ  大阪が全国ワーストワン

全国に広がるPFAS汚染、近畿一円・茨城・東京・千葉が極端に高い。大阪府摂津市地下水21000ng/L、淀川支流の安威川世界最高レベルの67000ng/L、環境省の定めている目標値は50ng/L、それに照らせば1340倍。ちなみに、北河内近辺の河川は、船橋川150ng/L、穂谷川130ng/L、天野川140ng/Lといずれも高い、産廃の影響とみなされている。

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