交野の戦争戦跡シリーズ№3は「大阪陸軍造兵敞第五枚方製造所私市地下疎開工場」です。
この間、憲法9条と「専守防衛」をかなぐりすてる敵基地攻撃能力保有と大軍拡の最初の一歩を踏み出す政府予算が参院での再修正を経て成立、軍事費8・7兆円の大軍拡予算である。戦争する国へ突き進もうとしています。
世界各地で紛争があり、それが大きな戦争の火種となりかねない状況があることを感じます。戦争はすべての人々に深い悲しみと耐えがたい辛苦を与えます。
先の大戦では、自然豊かな交野でも、多くの人々の尊い命が奪われ、その当時の戦争戦跡が今もたくさん残っています。交野に残る戦跡をたどりながら、「二度と戦争はしてはならない」「戦争戦跡は後世と子ども達に平和の大切さを伝えてくれます」
大阪陸軍造兵廠第5枚方製造所私市地下疎開工場跡地=私市トンネル

昭和19年以降、陸軍造兵廠は空襲対策のために製造設備の分散疎開を計画した。 その一つが私市の地下疎開工場です。当初の計画は五本のトンネルが掘られる予定でした。トンネルの最大のものは、奥域50㍍、高さ2㍍、坑木で簡単なものだったようです。


工事は昭和20年、厳重な警備のもと、村人にも秘密にされたままで、朝鮮人など300人の労働者によって行なわれたのですが、終戦とともに工事半ばで放り出されたままです。
場所は、国道168号線を生駒に向かい生コン会社の先の左手の山肌になります。現在私有地です。
なお、同製造所の疎開地下工場を枚方市長尾にも作ったと記録があるが、現認されていない。
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