矢寺 敏幸

- 私部在住
- 私部で農業に従事
- 交野市農業委員
- 交野市農業生産連合会会長
交野市私部地区で、交野市の農家一軒の平均面積約3反(30a)を耕作しています。耕作物は主にレンゲ栽培のお米、それに少しの転作地で季節の野菜を作っています。
農業に関わる前は、工業薬品の研究開発する技術者でした。ある年齢で老眼が現われ退職。特殊な仕事のため再就職先はなく、もともとの農業を行なうことを決めました。しかし、専業農家になるには最低10年かかるといわれ、規模を小さくした兼業農家をめざし、趣味を兼ねた目新しい野菜、果樹を作り始め、農業に関わり始めました。
農業を始めて2~3年がたったころ、農業委員に立候補するように依頼されて、交野市農業委員会の委員となりました。不耕作地、遊休農地が多く、荒れた農地が多かったため、解消するよう指導して、現在はこのような農地はなくなりました。現在は農地の転用が多く、星田地区をはじめ、住宅建設などで農地の減少が目立ちます。農地の集約化を進め農地を残すこと、また高齢化で耕作できなくなった農地を、農業の新規就農者に紹介し、農業の後継者を育てることをめざしています。
農家が作った生産物は自家消費に加え、直売、学校給食、契約者への提供などで販売しています。これらの農家の一部が立ち上げたのが「交野市生産連合会」であり、そ菜部会、果樹部会、米麦部会、女性部会からなっています。その中で、そ菜部会が季節の野菜の販売で、一番活躍しています。高齢化が進み、後継者不足になりつつある中で、生産連合会を維持していくために会員の募集活動に着手したいと考えています。

今の米の高騰、備蓄米の放出は、われわれのような近郊の小規模農業では、自家消費分を残し、過剰な分はそれぞれ農家で処理しているので、問題はないと思います。お米の値段が評価されたのが良かったです。
交野市の農業は、高齢化と後継者問題で自家耕作の農地は減り、受託や貸借の農地が多くなると思われます。宅地化やその他への転用で農地が減少すると思われます。しかし、食料品の地産地消が言われるように、農業を続けて自給率を維持するためにも農地を守らなくてはなりません。さらに、後継者を育てられたらと思っています。
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