交野の山野草     No.56

センニンソウ 自然

センニンソウ

天野が原 久保俊雄

 盛夏から秋にかけ日当たりの良い道端や山野に、白い花をまとったセンニソウの花が目を引きます。

 センニンソウはつる性キンポウゲ科の多年草で園芸品のクレマチスも同じ仲間です。

 無毛の茎は勢いよく長く伸びています。葉は羽状複葉で小葉は卵円形で3~7枚つけます。葉柄で他のものにからみよじ登ります。花は円錐花序にがく片4枚の白い花を多数つけ微香があります。葉や茎を傷つけると出る汁や濡れた花粉に触れると炎症を起こす場合がある有毒植物です。  和名のセンニンソウ(仙人草)は、花の後に伸びた銀白色の長毛が密生した様子を、仙人のひげにたとえたことに由来しているようです。センニンソウの別名にウマノハオトシ(馬の歯落とし)、ウマノハコボレ(馬歯欠)、ウシクワズ(牛食わず)、ハコボレ(歯欠)、ハレグサ(腫草)などがあり有毒植物で馬や牛が絶対に口にしないことを意味しています初冬に根及び根茎を掘り起こし、水洗いした後、乾燥したものが生薬(ワイレイセン)(和威霊仙)といわれるものですが、その利用例がわかっていないそうです。いずれにせよ有毒植物ですので使用しないことが賢明です

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