交野の山野草     no.47

ツリフネソウ 自然

ツリフネソウ              天野が原 久保俊雄

林縁の湿地や小川のほとりなどに自生する一年草です。交野ではこの花が見られるのは。西傍示付近のかいがけの道を登りつめた湿地と天田の宮からの登り道で傍示入り口付近の右側用水路付近です。10月初めごろが見頃になります。花の形は横から見ると舟形をしており、長さ3㎝ほどで筒状の紅紫色、一方は大きく開き、他方は細く管状になって巻きます。それを一本の細い柄で吊り下げるように葉腋につきます。茎は、基部がやや這って直立し、高さ60㎝程になる。茎はなめらかで柔らかく、節は紅紫色で膨らむ。葉は互生し、楕円形で鋸歯がある。花の細く管状に巻いた部分(距という)に蜜が分泌され、この蜜をマルハナバチが吸うとときに受粉するという関係が成り立っています。果実は紡錘形で、種子が熟すとホウセンカのように果皮が勢いよく弾けて、種子を飛ばします。名の由来は花の形が帆かけ舟を吊り下げたような形から名付けられたとされています。

 交野では非常に珍しく紹介した場所でしか自生がありませんので大切に見守っていきたいものです。

 近年、河川改修や田畑の水路改修などで生育できる環境が急激に減少しており、、絶滅危惧種Ⅱ類に組み入れられたそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました