タラの木とコシアブラ 天野が原 久保俊雄
タラの芽は山菜の王様、コシアブラは女王といわれています。桜の開花とともに新芽の採取適期を迎えます。どちらもウゴギ科の木ですが、タラの芽の方はマスコミにも紹介されてもてはやされ有名になりすぎて、一般にもよく知られています。また、茎一面にトゲがあって見分けやすいことから山道脇に生えているものは、ほとんど新芽が折り取られている状態です。

タラの木は強光を好む木で山の植林伐採あとや山火事あとにすぐに生え出すパイオニア植物としても知られています。その後、杉や檜が生長して日陰になると枯死していきます。雑木林では日当たりのよい斜面に自生が見られます。八月頃、枝先に大きな散形の花序をつけ、黒い実が実ります。コシアブラは幹が白っぽく滑らかで、トゲが無く、葉が5枚で手のひら状についた落葉高木で、樹高は7~10mにも達します。日当たりの良い雑木林や林道脇などに自生しています。秋になると交野の山では、葉が美し、黄色に色づき山路はこの落葉で埋め尽くされます。
頂芽が美味とされ、タラの芽同様、天ぷらが代表的で、癖になる美味しさと評されます。名前の由来は、この木の樹液を漉して槍や刀の錆止め用の塗料(ゴンゼツ)として使用されたことからだそうです。
最近は、「道の駅」には必ずといってよいほど、この季節には置かれていますし、スーパーでも見かけることがあります。


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