ヘクソカズラ 天野が原 久保俊雄
へクソカズラ(屁糞葛)は日当たりのよいやぶや草地、土手などに普通に見られ、左巻きで他の木や草、ときにはフェンスなどに絡まって長く伸びます。夏に中心部が赤紅色の白い花を沢山咲かせます。そっと近づいてみてもとくに臭いが気になるわけではありません。花や茎葉、実を揉んだりつぶしたりしたときに、その名の通りの悪臭を放ちます。庭や菜園など至る所に厄介ものとして生えてくることが多いので、除去しようとしてその臭いに気づきます。
アカネ科のつる植物で多年草、日本原産全土に分布しているそうです。古くは万葉集に一首「糞葛の名で」詠まれているとのこと、民間薬として、根茎を干して痢止めに、しもやけや肌荒れの皮膚薬として使用、天日干しをするとほとんど臭わなくなるそうです。
地方名として灸花(やいとばな)花の内側の茶色い部分を、お灸をした跡に見立てて、早乙女花(花を水に浮かべた姿が田植えをする早乙女の笠に似るため)があります。
へクソカズラの果実は小さな球形で、熟すとつやがありリース飾りによく使われることがあります。



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