交野の山野草      No.61

センダン 自然
センダン

センダン               天野が原 久保俊雄

 センダンはセンダン科の落葉高木で、大型の葉は羽状福葉で互生します。成長が早く高さ20~30cmにもなります。薬用植物として利用され、果実は「クレシン」としてしもやけやあかぎれの外用薬、樹皮は「クレンビ」として煎じて虫下しに、葉は虫よけするなど生薬として重宝され、古くは万葉集や枕草子などにも登場しているそうです。シンボリツリーてして多くの学校や公園に、また街路樹として植えられ現在に至っています。

 初夏の頃、若葉の先に円錐状の花序を出して、5枚の花弁からなる小さな花を多数咲かせます。花はバニラに似たゆ甘い香りがありますが、高木のため花の香りを体験するのはむずかしようです。冬の公園や街路樹などで落葉した後、黄褐色のつやのある丸い実がたくさんついた房を見かけます。
 果実の中の果肉は、ヒヨドリやムクドリなどの果実食の鳥にとって貴重な食糧となっています。糞と共にいたるところで散布され、河川敷・山林緑・耕作放棄地や人家の庭先にまで芽生えがみられます。

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